の基本的目標
農学部は「人類の持続的発展を担う農学」を切り拓くための教育活動を充実させます。農 学科の1学科での幅広い基礎教育およびその後の5つのプログラム(生物生産、農芸化学、 植物科学、動物科学、環境科学)での専門教育により、農学の網羅する専門知識の習得と社 会実装への応用力を有する高い総合的能力を涵養するとともに、学生同士や教職員との密接 な対話や議論を通じて、個々人が豊かな人間性を醸成できるように支援し、国内外の幅広い 分野において中核的に活躍し得る高い総合的能力と人格を備え、豊かでうるおいに満ちた” 地球共生系”の実現に寄与する人材の育成を目的とした教育を行います。
教育の基本的目標に掲げられた、学生が「農学の網羅する専門知識の習得と社会実装への 応用力を有する高い総合的能力」を専門力及び探究力、「学生同士や教職員との密接な対話 や議論」をコミュニケーション力、「豊かな人間性」を教養力、「国内外の幅広い分野におい て中核的に活躍」を実践力としてそれぞれ捉え、本学部の理念と目的に基づき、「地球・人 類・農学をコア・キーワードに地球共生系の実現に向けた挑戦に寄与できる実践者」を養成 します。
地球・人類・農学をコア・キーワードに地球共生系の実現に向けた挑戦に寄与できる実践者
以下、5つの力を持つ人材を養成します。
- 自ら課題を見いだし、解決に取り組む実践力
- 教養力・専門力を基盤とした課題を見いだす探究力
- 課題探究過程において幅広い領域の他者とディスカッションするコミュニケーション力 ○5つのプログラムそれぞれにおける基礎的かつ体系的な専門力
- 農学が関わる地球・人類を含む全ての分野への関心とそれらを学ぶ姿勢をもつ教養力
農学部は、先に掲げた人材を養成するため、所定の期間在学し、以下に掲げる力を身につ け、所定の単位を修得した学生に学位を授与します。
修得できる力:実践力・探究力・コミュニケーション力・専門力・教養力
- 【実践力】自ら課題を見いだし、解決に取り組む実践力
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農学部の教育がカバーする身近な課題からグローバルな課題まで、現状を必ずしも良しと せず、持続可能な地球共生系の実現へ向けて自らの実践力を発揮できる。
- 【探究力】教養力・専門力を基盤とした課題を見いだす探究力
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現状から一歩先へ進むために必要不可欠と考えられる課題を自発的かつ多面的に調査・検 討に行い、見い出すことができる。
- 【コミュニケーション力】課題探究過程において幅広い領域の他者とディスカッションする コミュニケーション力
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多様な人々との交流に関心をもち、自分の考えや意見を的確に伝えるとともに、他者の考 えや意見を聞いて理解することにより、より良い方策を見出すことができる。
- 【専門力】5つのプログラムそれぞれにおける基礎的かつ体系的な専門力
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5つのプログラムそれぞれにおいて体系的に修得した基礎的な知識・技能を得用すること ができる。
- 【教養力】農学が関わる地球・人類を含む全ての分野への関心とそれらを学ぶ姿勢をもつ教養力
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身近な「食」や「環境」に関するテーマからグローバルな地球共生系のテーマも含めて幅 広い分野に関心を持ち、学び続けることができる。
・ポリシー)
卒業認定・学位授与の方針(ディグリー・ポリシー)で掲げた力を修得した人材を養成す るため、農学部として以下の方針及び考え方に基づき、教育課程を編成し、実践します。
地球共生系の実現に向けて学生が主体的に学び続ける能力を育成する教育を実施します。
主体的・対話的で深い学びの視点から、「何を教えたか」から学生が「何ができるように なったか」を重視して、以下の教育内容を提供します。び続ける能力を育成する教育を実施します。
- 共通教育
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全ての学生に共通して求められる汎用的技能の育成のための教育に加え、農学学士にふさ わしい「教養力」を養うために、地球共生系を目指す上で不可欠な概論講義を提供します。 具体的には、全学共通科目と並行して、「農学入門」「農学概論」「日本農業論」などにより、 農学の全容を理解し、持続的社会実現のための多様な問題に対して関心を持つ農学的姿勢を 育成します。
講義だけにとどまらず、実際の農業生産等の体験と協働を実習科目として提供します。
また、本学だけでは実施困難な体験実習を他大学生との交流を交えて中四国単位互換制度 によって提供します。
近年特に重要性の高まった数理・データサイエンスに関しても 1 年次に基礎科目として 必修科目で提供します。
- 専門教育
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1 年次に農学部専門基礎科目、2 年次にプログラム専門領域基礎科目、3 年次に卒業論文 教育ユニット専門科目、4 年次に卒業論文研究と基礎から最新の専門科目まで体系的に学習 機会を提供します。
各プログラムおよび教育ユニットで、学習目標を明示した履修モデルを作成して、コアと なる授業科目を明確にしています。各プログラムが提供する専門教育は以下のとおりです。
【生物生産プログラム】
生物生産プログラムでは、農産物とその生産システムを深く理解していくために、生物学・工学・経済学と情報技術を融合した多様な視点からの課題解決に取り組む力を学び・ 身につける教育を提供します。【農芸化学プログラム】
農芸化学プログラムでは、様々な生物を対象として、代謝産物、糖鎖、脂質、タンパク質、核酸などを分子レベルで学び、細胞内外で行われる生命現象を化学の視点で解明し、 食品や医薬品の開発から環境保全に至るまで幅広く応用する手法を学び・身につける教育 を提供します。【植物科学プログラム】
植物科学プログラムでは、増え続ける世界の人口や気候変動や病害に対応するために、分子・遺伝子・染色体・個体といった様々な視点から、作物の生産性を安定的に向上させ る品種改良や生産・品質管理について学び・身につける教育を提供します。【動物科学プログラム】
動物科学プログラムでは、動物の繁殖・成長・疾病管理・健康維持に関わる生命現象や諸機能を理解する力を涵養し、安全かつ効率的な動物・畜産食品生産技術の開発、さらに は人の健康・医療支援も含めた動物生命科学領域全般の発展に寄与する基礎と応用を学 び・身につける教育を提供します。【環境科学プログラム】
環境科学プログラムでは、森林、草原、河川、農地などの生物群集や生態系の構造と機能、生物多様性の創出と維持機構、さらには農村・環境政策、環境とビジネスのつながり など、ローカルからグローバルまで、さまざまなスケールの環境と人間の関係について学 び・身につける教育を提供します。基礎的な概論講義を経て、実験・実習を加え徐々に専門性を高めて提供することで体系的 に知識・技能・技術を身につけ、高度専門家としても通用する「専門力」を磨くだけでなく、 協働やコミュニケーションの機会も増加するカリキュラムを提供します。
数理・データサイエンスは専門教育の中では必須であり、演習・実習・実験および卒業論 文研究の中で専門性に応じた内容で提供します。
1 年次から 3 年次までの各種の実践型講義、実験、実習、演習および 4 年次の卒業論文研 究では、農学部で修得した知識と経験をもとに「探究力」を磨き、生涯に亘って学習意欲を 持ち続け、実社会で農業の進歩に寄与できる「実践力」を習得します。
- 言語教育
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グローバル社会での活躍のため、また、農学部に在学する多様な国や地域からの留学生と の交流のために、共通言語としての英語力とコミュニケーション力を伸ばす機会を積極的に 提供します。
留学生および日本人を含む GDP 生を対象とした英語講義を提供します。また、3 年次以 降の卒業論文教育ユニットでは、研究上のコミュニケーションにおける共通言語である英語 の「聞く力」、「読む力」、「話す力」、「書く力」を伸ばすための機会をより積極的に提供しま す。
学修評価の考え方
授業科目の成績評価については、その基準・方法を予め明示し、それらに基づいて学修成果を評価します。
正課外教育の考え方
学生が、授業での学びを越えて、自らの成長を実感できる正課外の機会を提供します。
農学部は、以下に掲げた力を身につけた人材を求めます。
- 求める人材像
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高等学校等で履修した基礎的な知識を備え、論理的な思考とそれを的確に表現する力量を もつ人を求めます。農学部総合農業科学科は、農芸化学、応用植物科学、応用動物科学、環 境生態学の4コースで組織されており、1年次には全学共通科目と並行して農学とその関連 分野を理解する専門基礎科目を履修します。2年次から各コースに分属して専門科目を体系 的かつ横断的に学び、卒業論文では専門分野の先端研究を主体的に行います。このカリキュ ラムで農学に関する幅広い基礎知識を修得し、専門的な学習を積み上げて技術者や研究者と して活躍するという意欲ならびに目標をもつ人を求めます。多様化する社会的要請に対応し、 持続可能な社会の実現に貢献するため、地域、世界とのつながりに興味をもち、語学力、表 現力を磨く意欲も求められます。
- 求める力
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【実践力】
論理的に物事を考え、調べたことや考えたことを的確に表現できる。また、与えられた課題を責任をもって成し遂げ、達成困難な目標の実現に継続的に取り組むことができる。【探究力】
自ら情報を収集し、科学に基づく理解と議論をすることができる。技術開発はもちろん社会や文化への関心、過去、現在、未来をつなぐ広い視野を有している。【コミュニケーション力】
自分と異なる意見を尊重し、協調しながら物事に取り組む姿勢と力量を有する。言葉、文化の多様性と普遍性について関心や問題意識を持ち、地球規模、地域規模の様々な課題に取 り組む意欲をもつ。【専門力】
これまでの技術革新を継承しつつ、分野の枠を超えた知識と技術の修得、自らが発信者となって情報交換する意欲と向上心を兼ね備えている。新しい技術を積極的に取り入れて、こ れまでなかった領域にも挑戦できる。【教養力】
生命現象の仕組みを理解するために必要な生物学、化学、物理学、数学等の基礎知識を備えるとともに、地域、世界、社会、文化等と自然環境の関わりについて、強い関心と問題意 識を持っている。
農学部の選抜方針
幅広く多様な人材を確保するため、複数の試験及び日程の入試を実施します。
学力検査、小論文、面接、書類審査などによる試験のいずれかを、あるいは組み合わせて 行い、本学での学修に足る学力または適性を測ります。
農学部の選抜方法
・一般選抜(前期日程)
・学校推薦型選抜I(大学入学共通テストを課さないもの)
・社会人選抜
・私費外国人留学生選抜
・国際バカロレア選抜
選抜方針・各選抜方法の具体的な考え方
・一般選抜(前期日程)
6教科8科目の大学入学共通テストを課し、高等学校卒業レベルの基礎学力を評価します。3教科4科目の個別学力検査では、数学・理科・外国語(英語)を課し、農学を学ぶ上で基盤となる科目の理解度と応用力を評価します。
・学校推薦型選抜I(大学入学共通テストを課さないもの)
書類審査(調査書、推薦書、志望理由書、英語資格・検定試験の成績)、小論文と面接 (口述試験を含む)の結果を総合して評価します。小論文では、農学を学ぶ上で重要な読 解力、論理的思考力、表現力を評価します。面接では、意欲、自己表現力と対話力、農学 を学ぶ上で基盤となる科目の理解度と応用力を評価します。
・社会人選抜
書類審査(調査書、社会人選抜志望理由書、英語資格・検定試験の成績)、小論文と面接(口述試験を含む)の結果を総合して評価します。小論文では、農学を学ぶ上で重要な読 解力、論理的思考力、表現力を評価します。面接では、社会人としての経験、意欲、自己 表現力と対話力、農学を学ぶ上で基盤となる科目の理解度と応用力を評価します。
・私費外国人留学生選抜
書類審査と面接(オンラインにより実施)の結果を総合して選抜します。書類審査では、日本留学試験と英語資格・検定試験の成績、志望動機、課題作文を課し、基礎的な日本語能力ならびに数学・理科・英語の理解度を評価すると共に、課題解決に意欲と探究心を持つ人材を選抜します。面接では、意欲、自己表現力と対話力、論理的思考力を評価します。
・国際バカロレア選抜
書類審査と面接(オンラインにより実施)の結果を総合して選抜します。書類審査では、 成績評価証明書、自己推薦書、評価書を通して、基礎学力、自己表現力、意欲を評価しま す。面接では、広く農学を学び、国際的に通用する人材となる強い意欲を評価します。
入学者選抜と、学力の3要素との関係
| 入試区分 | 知識・技能 | 思考力・判断力・表現力等の能力 | 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度 |
|---|---|---|---|
| 一般選抜(前期日程) | ○大学入学共通 テスト | ◎個別学力検査(数学、理科、外国語) | ☆調査書 |
| 学校推薦型選抜Ⅰ | ○英語資格・検定試験成績 | ◎小論文・面接(口述試験を含む) | ○面接、調査書・推薦書・志望理由書 |
| 社会人選抜 | ○英語資格・検定試験成績 | ◎小論文・面接(口述試験を含む) | ○面接、調査書・志望理由書 |
| 私費外国人留学生選抜 | ○英語資格・検定試験成績 | ◎日本留学試験(日本語、数学、理科) | ○面接,志望動機・課題作文 |
| 国際バカロレア選抜 | ○成績評価証明書(6科目) | ◎成績評価証明書 (必要な成績評価を示した数学、理科) | ☆面接、評価書、自己推薦書 |
(注)◎は特に重視する要素、〇は重視する要素、☆は総合的な判断となる要素 各要素に対する資料は、「主とする資料」であり、それ以外の要素でも活用する場合 がある。
入学前に学習しておくことが期待される内容
大学受験の理科科目として物理学、化学を選択した学生であっても、生物学の基礎を修得 していることが求められます。また、英語力は読む、聞く、話す、書くを統合した総合力が 求められます。それらの修得には時間がかかるので、英語力向上を目指した取組みを続ける ことが望まれます。
