2026年10月05日
岡山大学大学院環境生命自然科学研究科のRozi Fernanda大学院生(当時)、同大大学院環境生命自然科学研究科の渡邉恵非常勤研究員、同大学術研究院環境生命自然科学学域(農)の能年義輝教授らの研究グループは、モデル植物であるミナトカモジグサを用い、植物が植物病原糸状菌Rhizoctonia solaniに対して示す抵抗性機構のひとつとして、細胞壁を維持・強化する能力の重要性を明らかにしました。本成果は日本時間9月29日、国際植物科学誌「Plant, Cell & Environment」にオンライン掲載されました。
R. solaniは担子菌に属する宿主範囲の広い植物病原菌であり、イネ紋枯病をはじめ、さまざまな植物の根、地際部、地上部に感染し、収量や品質の低下を引き起こします。土壌中に生息するため殺菌剤での防除が難しく、また植物組織を壊死させながら感染する性質をもつことから、強い抵抗性を示す作物品種の育成も容易ではありません。今回、本菌と植物との攻防の場として植物細胞壁が重要であることが明らかになったことで、今後の耐病性育種や新たな防除法の開発につながることが期待されます。

図1:ミナトカモジグサ153系統が示すリゾクトニア菌に対する抵抗性レベルの多様性
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